LEPの構造(architecture)


LEPの構造は、三つの基本的なモジュールから構成されています。

1.放射部(Emitter):

セラミック製共振器( ceramic resonator)に

埋め込まれた無電極ランプ(quartz lamp)

2.マイクロ波発振器(RFドライバー):

半導体素子(solid-state)からなるRF(Radio Frequency)発振器とマイクロコントローラ-

3.電源(AC/DCコンバーター):

AC電源を28V DCに変換し供給する

 

高周波(RF)信号は、RFドライバーで発振し増幅されます。それは低損失同軸ケーブルを通してセラミック製共振器に導かれます。共振器の構造は、RF域を励起し、電極またはフィラメント無しで、エネルギーを完全に封印された放電ランプ(quartz lamp)に供給します。

励起された電界は、ガスをイオン化し、ランプ内でハロゲン化合物を気化させ(プラズマ状態をつくる)、強烈な発光の源となります。光の色は、ランプ中の化学的作用により、自然な白色光で高い演色性を持ちます。

ランプの後方には、これらの光を拡散しないように反射する集光材を用いて、全ての光をランプ前方へ配光するようになっています。

 

LEPのアーキテクチャの特長は、このようにそのシンプルさにあります。フィラメントや電極を使用せずにプラズマ発光することにより、HPS(高圧ナトリウムランプ)など従来型技術にありがちな故障要因や非効率性を排除しています。

 

ステップ1 : 

マイクロ波発振器(RFドライバー)は、同軸ケーブルで「パック」と呼ばれるセラミック製共振器(Emitter)に接続されています。「パック」の中央には、金属ハロゲン化合物からなる素材が封印されている放電ランプ(quartz lamp)があります。

 

ステップ2:

マイクロ波発振器(RFドライバー)で駆動された「パック」は、その壁内に閉じ込められたマイクロ波電界を生成します。ランプの中央部で電界が最も強くなり、ガスがイオン化され、紫色の光を発光します。

 

ステップ3:

イオン化されたガスは順次加熱され、ランプ内でプラズマを形成し、金属ハロゲン化合物を蒸発させ、青い光を明るい白い光へ変化させます。このプラズマはクオーツランプ内で集中し、効率的に光を放射します。更にランプの後側では、非常に高い反射性の塗装で、全ての光を前方に配光する集光ミラーのようになっています。