(用語解説)
■光度(luminous intensity:カンデラ:cd):
単色光を放射する光源のある方向へ放射される光の明るさを表す物理量(単位はカンデラ:cd)
■輝度(cd/㎡):光度/面積
発光体が点光源ではなく、面発光している場合は、単位面積当たりの光度=輝度を用いる
■光束(ルーメン:lumen):
光源から一定時間単位に出る光の量を計測するための国際的な単位
■照度(ルクス:lux):
単位面積当たりの光束=lumen/㎡
■色温度(CCT:k):
ある光源が発している光の色を定量的な数値で表現する尺度(単位)。単位には熱力学的温度の K(ケルビン) を用いる。朝日や夕日の色温度はおおむね 2000 K であり、普通の太陽光線は 5000 - 6000 K である。澄み切った高原の空の正午の太陽の光はおおよそ 6500 K といわれる。
■演色性(CRI: Color Rendering Index):
太陽光と比較して物を見た時に、色の見え方を表現する言葉。太陽光に似た色の見え方をする照明ランプを「演色性の良い(高い)ランプ」と言える。
■HIDランプ (High Intensity Discharge lamp):HIDとは、金属原子高圧蒸気中のアーク放電による光源である。高圧ナトリウムランプ(HPS)、メタルハライドランプ(PSMH/MHL)、高圧水銀ランプ(HPM)の総称であり、高輝度放電ランプともいう。電極間の放電を利用しているためフィラメントがなく、白熱電球と比べて長寿命・高効率である。
■LVDランプ(Low Voltage Discharge):
LVD(無電極放電ランプ)は、電極の消耗等による寿命への影響を受けずランプ自体はおよそ蛍光灯の10倍、高圧ナトリウムランプの6倍、水銀灯の5倍の長寿命(約10万時間)をもつのが特徴です。
■光量子束密度 (PFD: photon flux density):
1秒あたり、1平方メーターあたりの光子の数。
単位は、μmol/㎡/s
(例)
真夏の直射日光:2000μmol/㎡/s
曇り空:50μmol/㎡/s
蛍光灯の下:10μmol/㎡/s
■光合成有効放射(PAR:photosynthetically active radiation)
緑色植物の光合成に有効な波長400~700 nm の成分をさす。これは,地上に到達する太陽放射の約45%にあたる。光合成有効放射の測定は、光合成有効波長域の光量子束密度としてμmol/㎡/sの単位で測定される。
■光合成光量子束密度( PPFD: photosynthetic photon flux density):
クロロフィルが吸収できる400 nmから700 nmまでの波長領域だけの光量子束密度。
単位は、μmol/㎡/s
■放射照度(irradiance):
光のエネルギーを測定する単位
単位は、J(ジュール)/㎡/s=W(ワット)/㎡
■放射束(radiant flux):
単位時間当たりの放射エネルギー
単位は、J/s=W
■放射強度(radiant intensity):
立体角(ステラジアン、sr)当たりの放射角
単位は、W/sr
■放射輝度(radiance):
放射強度を光源の面積で割ったもの
単位は、W/sr/㎡
■放射発散度(radiant emittance):
放射束を光源の面積で割ったもの
単位は、J/s/㎡=W/㎡=放射照度
■照度(illuminance):
単位面積あたりのエネルギー
人間の目に感じる感覚に近づけるために、波長による補正が加えられたもの
単位は、ルクス(lux)
■光束(luminous flux):≒放射束
単位時間あたりのエネルギーを視感度で補正したもの、単位は、ルーメン(lm)、1 lux = 1 lm/㎡
■光度(luminous intensity):≒放射強度
点光源からの立体角あたり光束
単位は、カンデラ(cd)、 1カンデラ=1 lm/sr
■輝度(luminance):≒放射輝度
光度を光源の面積で割ったもの
単位は、ニト(nt)、1ニト=1cd/㎡
■光束発散度(luminous radiance):≒放射発散度
光束を光源の面積で割ったもの
単位は、lux